旅行・お出かけ

【明和町】さいくう平安の杜は平安時代の建物が再現された絶好の写真スポットです

三重県明和町は、「祈る皇女斎王のみやこ、斎宮」として日本遺産に登録されています。
斎宮歴史博物館をはじめとして、多くの文化的施設があり、平安時代の建物を再現したさいくう平安の杜を見学してきました。

さいくう平安の杜とは

斎王に仕えた役所「斎宮寮(さいくうりょう)」の中心建物三棟が発掘された場所で、平成26年3月建築着工し、平成27年7月に完成しました。
建物は、平安時代の建築様式を用いて、発掘調査によって柱の配列や太さをもとに平安時代初期の形で復元されました。

当時は、斎宮寮の長官のもと、儀式や饗宴に使用されたと考えられている建物です。
また、さいくう平安の杜(正殿・西脇殿・東脇殿・広場)は、見学だけではなくって、講座、講演会、公演、ミニコンサート、大会等にも使用することが可能なんだそうで、希望の場合は一度問い合わせてみては!!

使用料金などはこちら。
https://www.itukinomiya.com/heiannomori/rental.html
でも、正殿なども神聖な建物って感じですが、借りれるんですね!

動画もあるので是非どうぞ。

項目名 さいくう平安の杜
項目名 三重県多気郡明和町斎宮2800
項目名 9:30~17:00
ただし11月~2月の開園時間は9:30~16:00
項目名 毎週月曜日(月曜日が祝日の場合は翌日)
年末年始(12月29日~翌1月3日)
項目名 無料
駐車場 20台程度
問い合わせ 明和町斎宮跡・文化観光課
電話 0596-52-7126
URL:https://www.itukinomiya.com/heiannomori/

さいくう平安の杜へのアクセス

車でのアクセス

伊勢自動車道を利用する場合

玉城ICをおりて左折し、サニーロード(530号線)を道なりに走っていきます。左側にファミリーマート、右側にぎゅうとらというスーパーのある有爾中交差点の交差点を直進し、次のすぐの交差点を左折します。
そこから少し直進し、竹神社前交差点があるので、そこも直進しますが、少しクランクのようになっています。線路を越えるとすぐに、さいくう平安の杜の建物が見え、その道路向かいに駐車場があります。
玉城ICから約20分です。

国道23号線(南勢バイパス)を利用する場合

いくつか手段がありますが、一番分かりやすく広い道のルートです。松阪側からくると明和イオンを越えて、少し走ると行部2交差点があるので右折し、直進すると明和町役場東交差点を右折。直進して明和町役場前を越えて、最初にある交差点を左折し、直進すると明和町観光協会の建物とそこを超えると右手にさいくう平安の杜の建物が見え、その道路向かいに駐車場があります。

駐車場は未舗装で、数十台駐車できるスペースがあります

電車でのアクセス

近鉄山田線斎宮駅を下車し、史跡公園口を出て右方向へ徒歩で5分で到着します。
斎宮駅を出ると、斎王関連施設もあり、歩道も整備されているので迷うことはありません。
斎宮駅は普通電車のみ停車で、急行・特急は停車しませんので注意して下さい。

さいくう平安の杜を散策

伊勢神宮につながる伊勢街道と近鉄の線路を挟んで並行して復元道路が通っています。

めちゃくちゃ広くって、車両の進入も禁止されているのでめちゃくちゃ快適です。

地域の住民さんも散歩したり、マラソンしたりと生活の一部となっていますね。
左側に線路があり、奥に小さく見えるのが斎宮駅で、駅近くの一等地が贅沢に使われていますよ。

日本遺産のまち三重県明和町。
さいくう平安の杜という大きな看板がどーんと設置。

この道路は、24時間利用できますが、さいくう平安の杜はフェンスで囲われており、開館時間が決まっていますので注意して下さいね。

立派な、平安時代の建築物が発掘された場所に実物大で再現されています。
さいくう平安の杜には、正殿、西脇殿、東脇殿と3つの建物が存在します。

正殿

正殿は残念ながら中に入ることが出来ませんので、外周からの見学になります。

3つの建物の中では、一番立派な建物で、まさに当時の建物って感じのたたずまいです。

正殿の屋根は入母屋造という形式で、寄棟造の上に切妻造を載せた形で,切妻造の四方に庇(ひさし)がついており、屋根はヒノキの皮で葺く檜皮葺(ひわだぶき)で、近くから見ても凄く整っててきれいな仕上がりですね。

扉?を開けてもらってあるので、少々は中を見ることが出来ますが、丸太の柱が立派な建物で、壁や床は全て板張りです。

床高は階段を7段、段差は類似の建物などから18cm(約6寸)程度とし、3の建物で一番高い1.5mと推定されています。
軒高は奈良県の室生寺金堂(むろうじこんどう)を参講に2.37メートル(7尺9寸)という造りです。

正殿は斎王寮の長官が儀式をおこなったり、都や神宮からの使いを出迎えるために使ったと考えられる建物です。

3つの建物の中で最も格式が高いんですよ。

西脇殿

西脇殿が唯一見学できる施設になっています。

西脇殿はオーソドックスな切妻造で、屋根は檜皮葺(ひわだぶき)です。
床高は階段を3段、段差は類似の建物などから18cm(約6寸)程度とし、75cmと推定され少し低めですね。
軒高は広島県の厳島神社客神社祓殿を参講に2.79メートル(9尺3寸)という迫力のある造りです。
あんまりよく分かりませんが、東面の庇(ひさし)は、法隆寺の聖霊院の前身建物を参考にされています。

建物の前までやってくると、係りのおじさんが手招きしてくれてどうぞ~って。
靴を脱いでスリッパに履き替えて中に入ります。

建物内に入ると、中心部には畳がしいてあり、真ん中には畳のベンチが2つ設置してあります。

柱は樹齢100年以上の杉の丸太を使っており、ツルツルに削ってあるものの凹凸もあって良い雰囲気です。

また、これだけの建物にも関わらず継ぎ手にも釘などを使っていないんです。
垂木(たるき)と呼ばれる、 屋根の野地板などを支持するために棟から桁にかけて斜めに架けられる材が、間隔が広く、疎らに並んでいるものを疎垂木と言います。

係員の方か、タブレットPCを貸してくれて、そこで動画を見せていただけます。

5、6分程度の動画で、インバウンド対応もしており、さいくう平安の杜を中心とした古代斎宮の建物などをCGで再現して映像で視覚的に分かりやすい内容になっています。
日本語を含む5ヶ国語(日本語、英語、中国語(繁・簡)、韓国語)と充実しています。
入場料も含めて無料っていうのも嬉しいですね。

中に展示物は少ないですが、

さいくう平安の杜の復元された建物の説明。

史跡公園の位置関係があらわしてある地図

正殿の発掘された際の様子

発掘調査の柱穴から建物の大きさなどを調査して復元されています。

それにしても柱穴が多すぎるのは、斎王が存続していた660年の間に、何度も立て替えられたのでこれだけの穴になっています。
納得できましたよ。

ふんだんに木を使ってあるので香りも良くってめちゃくちゃ気持ちのいい建物。
ぼーっと座っているだけでリフレッシュできました。

西脇殿は、屋内での儀式や都や神宮からの使いをもてなす宴会などが開かれたと考えられています。

東脇殿

東脇殿は見学が出来るというか、地面と一緒の続きの土間になっている建物です。

中には正方形のベンチが3つあります。敷地内は広いので歩いていると疲れるので影で休憩できますね。

東脇殿は切妻造で檜皮葺です。
立派な丸太の柱と壁が土壁なのが特徴です。
軒高は2.1メートル(7尺)で春日大社車舎、同摂社若宮神社手水屋を参考としています。
広場に面して壁がないのは、儀礼で役人が並んで待機したり、儀式の準備に用いたそうです。

寄棟造・・・屋根形式のひとつで、4方向に傾斜する屋根面をもつものです。
切妻造・・・屋根形状のひとつで、屋根の頂部の水平な大棟(おおむね)から両側に葺きおろす形式の屋根です。
檜皮葺・・・屋根葺手法の一つで、檜(ひのき)の樹皮を用いた工法です。

まとめ

明和町の町中に現れる、古代建築の建物は非日常感があって、広々とした敷地は散歩なんかするのにもぴったりの場所です。タイムスリップした気分になり、写真撮影スポットとして抜群です。

また、入園料が無料なのでお試しに見学なんてのも良いと思いますし、近隣の斎宮歴史博物館やいつきのみや歴史体験館と一緒にまわるとその時代の歴史の勉強になりますよ。

少し地味ですが、写真撮影スポットも。

https://www.nakasete.com/meiwatyou-saiounomori/

https://www.nakasete.com/meiwacho-itsukinomiya/

https://www.nakasete.com/meiwatyou-itsukityaya/

RELATED POST