西表野生生物保護センターを見学し、高速船の時間もあるので大原港へ向かって南下していきます。
西表島には国の天然記念物でサキシマスオウノキと呼ばれる、熱帯・亜熱帯地域に広く分布し、日本では奄美大島を北限とし,沖縄島、先島諸島(さきしましょとう)に分布している木があります。
根っこの部分が平たく突き出ており、板根(バンコン)と呼ばれる特徴的な形をしており、写真で見てもこれが自然に出来るって不思議ですよね。
島内で一番大きいものは、ンタナーラのサキシマスオウノキ群落と呼ばれており、仲間川マングローブクルーズで船に乗っていく必用があります本当は人気の観光プランなので、行きたかったのですが、今回は時間的なタイミングが合いませんでした。
という訳で、小規模ながらサキシマスオウノキを見ることが出来る古見のサキシマスオウノキ群落がメイン道路沿いにあるので寄ることにします。
古見のサキシマスオウノキ群落の詳細情報
由布島と大原港の間にあり、前良橋の近くにあるのが古見のサキシマスオウノキ群落です。
西表島のジャングルでは良く見られる木だそうで、サイズは小さいですが、群集になっているのは古見のサキシマスオウノキぐらいだそうで非常に貴重なんんだそうです。
県道からすぐのところにあるので非常にアクセスがしやすい反面、駐車場がうる覚えですが3台程度と思いますので駐車できない場合があります。
国道沿いから木製の遊歩道が整備されていて、スムーズに歩いて行けるようになっています。
名称 | 古見サキシマスオウノキ群落 |
---|---|
住所 | 沖縄県八重山郡竹富町古見 |
駐車場 | 3台程度(無料) |
トイレ | なし |
古見のサキシマスオウノキ群落を散策
車を駐車すると横には天然記念物古見サキシマスオウノキ群落の石碑がたってます。
なんかうっそうと草が生えてて隠れてきてますよ。
遊歩道の看板が設置されており、ルートや古見サキシマスオウノキ群落についてなどの説明があります。
だいたい徒歩2、3分で一番奥のサキシマスオウノキまで行くことができます。
早速、遊歩道へ入るとすると整備されていないのか、亜熱帯で植物の成長が早いのか植物が茂っており、虫が苦手な自分としては少し躊躇してしまいます。
入り口を入ってしまうと少し開けてきて光も見えてくるので安心。
完全に開けて天気の良い空が見えます。
左右には同じ高さにまで成長したマングローブです。
途中にある展望スペースがあります。
右手に見える前良川周辺には先が見えないほどのマングローブ群が一望できます。
ここで見られるのはオヒルギと呼ばれる種類です。
そんな中で、干潮になっており、小さいマングローブも根付いて成長しているいろんな表情を見ることが出来ます。
あと、地元の小学生が書いた自然に絵なんかも飾られています。
曲がって突き当たりにあるのがサキシマスオウノキです。
ちょっと正面からは分かりにくいですが、根っこが波打って薄いの分かりますかね?
この部分。。。
アップすると
ちょっと角度的に見難いのは残念でした。
もうちょっと角度があれば分かりやすいのですが、1センチぐらいの厚さになっています。
この形になるって不思議ですね。
弱そうに見えますが、強度もあって昔は舟の舵なんかにも使われていたそうですよ。
近くでは見えませんが群集ってだけあって見渡すと多くのサキシマスオウノキが見られました。
おわりに
県道からのアクセスが非常に良いので時間が限られている場合でも気楽に見に行けます。
あと、サキシマスオウノキ群落とマングローブを一緒の場所で見れるのは非常に効率が良いですね。
ここだけでも西表島の雰囲気を十分に満喫できます。
ただし、板根(バンコン)の形が上からで少し遠いと分かりづらいですね。
以前は、遊歩道がなくて地面で同じ高さで見学が出来たそうですが、国の天然記念物でもあり、触ったり傷つけたりしないようにって意味もあるのかもしれません。
あと、駐車スペースが少ないのとトイレがないので注意して下さい。