三重県明和町は、「祈る皇女斎王のみやこ、斎宮」として日本遺産に登録されています。
斎宮歴史博物館をはじめとして、多くの文化的施設があり、斎王の森を見学してきました。
小さい頃から存在は知っていましたが、林としてのイメージしかありませんでしたが、歴史・学術上価値の高いものとして、国が史跡として指定しています。
目次
斎王の森とは
かつては斎王の御殿があったと伝えられる斎王の森周辺は、今では史跡斎宮跡のシンボル地区として環境整備され、地元の人々や見学者の学びと憩いの場として活用できるように、史跡公園化されました。
公園内には、平安時代前半の堀立柱建物跡、井戸跡、道路跡等を復元整備してあり、頭の斎宮の面影を感じることが出来ます。
名称 | 斎王の森 |
---|---|
住所 | 三重県多気郡明和町斎宮 |
閉館時間 | 24時間 |
休園日 | なし |
入園料 | 無料 |
駐車場 | 20台程度 |
お問い合わせ | 明和町斎宮跡・文化観光課 電話 0596-52-7126 |
斎王の森へのアクセス
車でのアクセス
伊勢自動車道を利用する場合
玉城ICをおりて左折し、サニーロード(530号線)を道なりに走っていきます。左側にファミリーマート、右側にぎゅうとらというスーパーのある有爾中交差点の交差点を直進し、次のすぐの交差点を左折します。
そこから少し直進し、竹神社前交差点があるので、そこも直進しますが、少しクランクのようになっています。線路を越えるとすぐに、右手にあるさいくう平安の杜の建物をこえて、最初の信号を左折して、少し走ると駐車場があります。
玉城ICから約20分です。
国道23号線(南勢バイパス)を利用する場合
いくつか手段がありますが、一番分かりやすく広い道のルートです。松阪側からくると明和イオンを越えて、少し走ると行部2交差点があるので右折し、直進すると明和町役場東交差点を右折。直進して明和町役場前を越えて、最初にある交差点を左折し、直進して最初の信号を右折少し走ると駐車場があります。
駐車場は未舗装ですが、結構広めなのとあまり人が来ることもないので駐車できないことはありません。
結構広いですね。。。公園には人はいませんでしたので近隣の人が駐車してるのかと思います。
また、道路はさんで向かいにも更に広い駐車場があります(笑)
電車でのアクセス
近鉄山田線斎宮駅を下車し、史跡公園口を出ていつきのみや歴史体験館といつき茶屋の間の道路を線路の反対側へ徒歩で5分で到着します。
斎宮駅は普通電車のみ停車で、急行・特急は停車しませんので注意して下さい。
斎王の森を散策
承久の乱などで国が乱れて、斎王という制度がなくなってしまい、斎王の都は姿を消しました。
幻の宮と呼ばれて、それ以降は地元の人が語りついできたことで、斎王の森として守られてきて今があります。
その時の、斎王の宮殿があった場所が、この斎王の森です。
公園に入る前に利用の注意看板をチェック。
駐車場側から、斎王の森へ入っていくとうっそうとした林の中に入っていきます。
まわりは森林に囲まれ、静寂とした雰囲気が神秘的。
上を見上げると木の隙間から光が差し込んでいます。
とまぁ、しいて言えば普通の林なんですけどね。
一応、林の中も石で歩道がつくってあります。
ところどころに石のベンチがあるものの、時期的にも湿気があって虫も多そうなので長い滞在はちょっと。
先へ進んでいくと、当時の生活の痕跡を発掘、復元されています。
堀立柱建物跡
丸太が数本突き出た場所を発見。
堀立柱建物の跡で、地面に穴を掘って、そこに直接柱を立れ、屋根を地上までふき降ろさない形式の建物のことを言います。
建物の四すみとその間に柱を立てて、四角形の形に柱がならびます。
穴が残っているので、その当時の建物の形やサイズなどを知ることが出来ます。
井戸跡
井戸跡は、そのまま当時の井戸の跡です。
木で囲まれていますが、中を覗くともちろん、跡なので水は沸いていません。
当時、ここで生活していたってことは分かりますね。
道路跡
これが道路跡。
もはやどこかも分かりませんが、この砂利地の部分がそうなんでしょうね。
よく発掘できたなぁって思う。
斎王の森の正面側にまわってくるとトイレも完備です。
道路跡をはさんで鳥居があります。
この鳥居って普通の磨き丸太ではなくって、杉の木をそのまま皮付きで変わってますね。
こういうのは初めて見たかも。
黒木の鳥居と呼ばれているそうです。
鳥居をくぐると、凛とした空気が漂っていますね。
史蹟 斎王宮址の石碑がたっています。
そして右手には案内板が設置してあります。
斎王の森は現在は伊勢神宮の神宮司庁が管理しているんですね。
その辺からも伊勢神宮との関係の深さが分かります。
万葉詩人としても知られる斎王、大来皇女(おおくのひめみこ)の歌碑などが立てられています。
天武天皇の娘で第10代の斎王で、弟・大津皇子の身の上を気遣って詠んだ歌が刻まれています。
「わがせこを大和へやるとさ夜ふけて あかとき露にわがたちぬれし」
そして、枠で囲まれており、石垣の上には斎王宮址の碑がたっています。
裏側には、神宮司大宮司の文言が刻んであります。
この斎王のことがらを後世に伝え、保護していくことが記してありました。
どことなくパワースポット感ありまくりですね。
斎王の森の動画もありましたのでご覧下さい。
まとめ
普通に行くとただの林の雰囲気ですが、事前に情報入れていくことで、ここが斎王の御殿があったことをイメージしていくと、建物や井戸などのレイアウトも面白くなってきますね。
斎王の森だけで観光に来るっていうと弱いけど、他の施設と複合的にやってくると楽しめると思いますよ。
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