昨日の縄文杉登山の疲れもそれほど残らず、あまりの楽しさに気持ちも上がってきます。
この旅でもぉひとつの目的地は苔むす森(もののけ姫の森)で有名な白谷雲水峡(しらたにうんすいきょう)です。
調べてみるとここはそれほど過酷な道のりでもないのでガイドさんもなしで行くことに。
まだ人が少ない時間帯に登ろうと、早い目の時間にやってきました。
白谷雲水峡の登山道も縄文杉同様に混み合うそうですが、シーズン的にこの時期に来たのが正解で、駐車場に到着してもあまり車もなくってスムーズに駐車できました。だいたい40台程度駐車が可能でしたが、ハイシーズンやと全然足りん気がします。
※警備員さんがいて、誘導はしてくれるそうです。
早速準備を済ませ、、、駐車場近くにトイレはがあります。
その他のトイレはコースの途中、白谷小屋にあるだけなのでここで済ませておきましょう。
駐車場から戻る形で歩いていくと水源の森百選『白谷雲水峡』の石碑
あと白谷雲水峡を流れる水でミニ水力発電してます。
これが発電機!!!予想以上に小さくシンプルです。
入り口に受付がありそこで協力金500円を支払うと白谷雲水峡のコースマップをもらえます。
白谷雲水峡にはコースが3コースあります。
①弥生杉コース(約1時間約2km)
②奉行杉コース(約3時間約4km)
③太鼓岩往復コース(約4時間5.6km)
自分の体力に合わせて選ばれると良いと思いますが、是非とも行けるなら太鼓岩コースを選んで欲しい。
もちろんなかなか屋久島に来ることは出来ないと思うのと、太鼓岩からの絶景は感動もんです。
いよいよ白谷雲水峡トレッキングスタート
まずは階段を登り、
しっかり整備されたルートを快適に歩いていきます。
が、、、序盤に現れた特にルートらしいものがない花崗岩の岩場に来ます。
ちなみに、花崗岩とは火成岩の一種で、石材としては御影石(みかげいし)とも呼ばれており墓石などにも良く使われています。
とにかく上に進んでいくしかないので大きな岩の登りやすいルートを見極めながら登っていくのですが、これが面白くって序盤から少し本格登山感を楽しめます。
一番上まで来ると橋があり、ルートが見えてきます。
やっぱり水の屋久島だけあって川の水がきれいです。
二代杉(切株更新)です。
説明にもありますが、切り株の上に種子が落下して発芽育成したものが二代杉と呼ばれており、屋久島にはこのような杉が多くあります。
こちらの杉も根元は太くって、上の二代目はまだまだ細い感じで成長しています。
今回はコース的に前を通りませんでしたが、二代大杉という凄く大きなヤクスギもあります。
飛流落としは、狭い渓谷を一直線に流れ落ちる滝で美しく、
上流から流れ落ちてくる水は激しさはあるものの、なんとも滑らかです。
どのような成長過程でこうなったのかは分かりませんが、枝の途中がぼこっと丸くなっており、その後枝が普通に伸びているような木です。
さつき吊橋を渡って
ここから緩やかな山道ずーっと登っていきます。
木が横を向いて育っている、、、根が複雑に張り巡らされて凄い生命力。
やってきました!!!
まさにここが、、、、、
違います、、、普通に苔のある岩場でした。
もう、知らなければまさに苔むす森(もののけの森)ですよね。
この奥行きのある苔と岩がめちゃくちゃキレイや。
立派な根をもったヤクスギはいろんな方向に枝が広がり、いろんな樹種が混ざっているように思われる木。
めちゃくちゃ神秘的ですよね。
軽いのぼりで、木の根が広がっている登山ルートは足がひっかかりやすくって登りやすい。
木を痛めないことも含めて、ルートにはロープが引いてあるので道に迷わないのでいいですね。
途中には吊橋もなく、渓流の岩場を渡るルートがあります。
今回は水量がたいしたことないのでスムーズに渡ることができましたが、増水している場合は渡るのは危険です。
事故を起こさないように諦めることも大事ですね。
くぐり杉は根の部分が2つに分かれており写真撮影スポット!!
木の表面がつるつるしており、模様もなんとも力強い。
シカの宿というナイスネーミング。
本当にヤクシカがいることもあるそうです。
中は結構広くって、雨が降ってきたら雨宿りできるかな。
なんか千人のような木と苔。
通称ムック。
そして、屋久島を代表するヤクスギ七本杉は強風で折れてしまった幹の先端から七本の枝が伸びている。
苔やツタなど多数の植物が共存しておりめちゃくちゃ存在感がありますね。
岩の少し勾配のある登山道を登りやってきた今回の目的地!!!!
苔むす森(もののけの森)へ到着
そして到着した苔むす森(もののけの森)。
まさに圧巻、、、、一面が緑の苔で神秘的過ぎて。
いつまでも見てられます。
どんな感じでも絵になるよ。
ここを独り占めしたいなら早い時間に行くことをオススメします。
人だかりになると記念撮影などする時に結構待つことになるかと。
苔がみずみずしく、輝いておりキレイです。
もののけの森といわれる訳が分かります。
少し移動して早めの腹ごしらえのお弁当。
汁気がないお弁当なので、ザックに入れておいても安心です。
山の中で食べるご飯はひと味違いますよね。
更にその奥にある絶景太鼓岩へ
もののけの森を更に奥に進んでいくと
武家杉・公家杉です。
かみなりおんじ
進んでいくと太鼓岩の看板があります。
230mで10分。
このぐらいなら一気に登れるので気合を入れて行きます。
ここから本格的な急な登山道に突入します!!
木の根、岩がごろごろとした道をすすみ、標高1050メートルにある太鼓岩に到着。
めちゃくちゃ大きな花崗岩が山の斜面から突出しており、屋久島の山々の広がりが一望できます。
森を抜けた先にある、緑の山と朽ちた白い木、少し曇っていますが、空のコントラストが最高。
人気のスポットなので記念撮影などで渋滞すると聞いていましたが誰もおらず絶景すぎる。
ここで汗をかいた体を風で冷やしてぼーっと座ってました。
帰りに山を降りる場合は、ヤクシカが~あまりこちらを気にせず歩いていきました。
女神杉はヤクスギに別の木が抱きついているようなシルエット。
めちゃくちゃ面白い、、
帰りも苔むす森(もののけの森)も見て帰ります。
また、日の入り方が変わって違う絵が見れます。
縄文杉はとにかく時間がかかってハードですが、白谷雲水峡は総行程5.6㌔で4時間程度の道のりで、初心者の方も全然歩きやすい道のりでした。太鼓岩さえ登らなかったらそれほど厳しいコースではありません。
午前中で十分行けるので、お昼からは観光するなどできるので、スケジュールも組みやすいです。