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【愛西市】閘門(こうもん)って知ってます?岐阜三川を水位調整カヤック漕ぎ

平成30年はシーカヤックをする機会が少なくって、いつの間にか年末になっておりました。

漕ぎたいなぁ~ってウズウズ思っていたタイミングで近々でイベントがあがってきたので漕ぎ納めに参加させてもらうことになりました!

ただし、冬用の装備が完全ではなかったので天気予報で天気も申し分なく、風なども心配ないことを見越してなんですがね。

朝起きるとなぜか曇ってますし、時折雨が当たります。

朝の出だしからなんか嫌な天気ですね。
前日の思いつきなので朝から急ぎで準備をしていざ出発!!!

アウトドアは金のかからない趣味(初期投資以外)ってことで、できる限り家計に負担をかけないように心がけています。
高速で行きたいところを我慢して、下道の国道23号線をずーっと北上するルートで行きますが、朝早いとスムーズに渋滞もなく進みます。

国営木曽三川公園の船頭平河川公園に集合


船頭平河川公園に9時集合の予定で、少し早めに到着すると、公園のご利用時間が9:30~16:30で入り口が開いておりませんでした。

以前は開きっ放しでしたが、セキュリティの為に夜間は閉鎖されているみたいです。

車は駐車場に入っていくことが出来ないので、先に川沿いまでカヤックを運んで準備しておくことにします。カヤックや荷物を運ぶ距離も長くってあ~しんど。


先に出艇場所にシーカヤックや荷物を降ろして、出発準備をします。


そんなことをしているうちに公園の管理人さんがみえて開錠し、駐車することが出来ました。準備も完了し、ここの公園はトイレも完備で安心して出発できます。

この公園には川の水位を調整する為の船頭平閘門があり、木曽川と長良川の往来をする為に明治時代に造られた歴史のある閘門だそうです。

へ~って閘門を分かった風に言うていますが、仕組みは知ってたけど閘門って言葉自体この日に初めて知りましたよ。

木曽川、長良川、揖斐川の3つの川が下流で合流しており、昔は自由に行き来ができたそうですが、川ごとの水位の差があり以前は洪水被害などが多くあったんですって。

確かにこの当たりは海抜が低いイメージが強いかな。

他の川の影響を受けず、それを軽減する為に造られたのが船頭平閘門です。


平成12年には船頭平閘門は重要文化財に指定され、門扉が2重になっているのは日本で初めてのものだそうで、本当に歴史があるんですね。

国土交通省により、閘門通行規定も定められております。


閘門の操作方法も分かりやすく説明されています。
まず使うことはないでしょうし、かなりアナログな方式で面白いな。

全然知らなかったので勉強になります。

が、、、ここを利用する人ってめちゃくちゃ限られていますよね。

船頭平河川公園スタートとメインの船頭平閘門の開門


さて、出艇して1分、、、、出艇場所の目の前なんですが、この漕ぎのメインイベント!!普段はカヤックする時は自然にワクワクしますが、この日は思いっきり人工物にワクワクする日でした。

門の手前には鐘とそれを鳴らす紐がぶら下がっています。

初体験の僕が代表して紐をひっぱるとけたたましい音が鳴り、閘門の職員さんが2人出てきてくれます。

「帰りは何時ごろ?」って聞かれて、一周してくるのでここは通りませんと伝えると早速、船頭平閘門を開門してくれました。

ゆっくりと歴史を感じる重厚な門が開きはじめて、閘門と呼ばれる長良川と木曽川の真ん中の閉鎖されたスペースに入ります。

待機しているとあまり体感は出来ずに、気づかんうちに水が減っていきました。

水位調整前はこちら

水位調整後こちら

見ると分かりますが、1mとまでは言いませんがかなり水位が低くなっています。

アナログな方法ですが、実際体験するとなるほどなぁ~って思います。

なかなか体験できないことで面白いですね。

職員さんにお礼を言って閘門を抜けていきます

上からは公園に来ていたお客さんが見ていますが、なんか無駄に優越感に浸っていました!!

延々と木曽川を下り、長良川・揖斐川を上る

閘門を出て川なりに沿っていくと、木曽川出てきます。


曇り空で気温はそれほど高くはないが、風は全然なくってべたべたなので漕ぎやすいが、これといって見所がないのがこの川ですね。

橋をひたすら越えるという目標を立てて進んでいきます。

東名阪自動車道

JR

近鉄

国道1号線

国道23号線

伊勢湾岸自動車道

というような感じで、いろんな形状の橋を真上に眺めるのもまた楽しい。

途中にあった鉄塔

真下から見上げると万華鏡のような幻想的な雰囲気です

そんな感じでやっと海まで出てきました。
と思うと、少し潮の流れが速くなってコントロール不能!?

全力で漕ぎあがりなんとか修正できましたがちょっと焦ったぁ。

長島スパーランドを海側から見てぐるっと回っていきますが、観覧車の時間がちょうど11:22(いい夫婦)。

そして11:23(いい兄さん)

まぁどっちでも良いことですが、なんかタイミングが良かったのでついつい撮影。

あとは四日市の工業地帯が見えます~夜ならキレイでしょうね。

海から見る人工物は普段から見ている景色と違うのでいい感じ。

今日のランチは肌寒いにぴったりのラーメン

海から揖斐川をのぼって、少し漕いだところで待望の昼食。

朝はがっつり食べてきたものの、やっぱり運動するとお腹が空きます。


この日の昼食はセブンイレブンの味噌ラーメン。


ガスコンロで作るので、熱々でこってり味の味噌が体に染みます~


そして、ご馳走になったぜんざいは疲れた体にサイコー!!


餅をその場で焼いて2個入り贅沢です。

寒いので暖かいものを食べるに限ります。

〆はドリップコーヒー。

何から何までありがとうございます。

もちろんカヤックの楽しみは漕ぐことですが、それと同等に食べること、この2つがあっての満足感です。

しっかり休んだ後は、最後のスパート!!!

長良川の上流に向けて漕ぎ始めます。

ここからも大潮で漕ぐのはそれほど気にならず、

伊勢湾岸自動車道

国道23号線

国道1号線

近鉄

JR

東名阪自動車道

という感じで来た時の逆に、橋を通過していきます。。

途中に赤須漁港の漁船を発見。

ひたすら良いペースで漕ぎ続けます。

本日の漕ぎ最大の関門 長良川河口堰を通る

ススキの生い茂るゾーンを超えて漕いでいくと

遠くに見えるキノコ?列。

近くに見えていると思っていたがなかなか近づかない・・・理由はめちゃくちゃ巨大なんです。

これがかの有名な長良川河口堰です。

昔にニュースで名前は聞いたことがあったが、深くは知りませんでした。

塩水の遡上を防止して、塩害を防止するために設けられた堰だそうで、川の水位を調節し、洪水の防止する機能をがあり、船が通るための閘門が設けられています。
魚の通り道としては魚道がありアユなどは遡上する仕組みだそうだが、激減し生態に影響を与えていると言われており、賛否両論があるとのこと。

そういえばニュースでも凄くもめていたイメージ。

目の前にしてびびるぐらいの大きさで要塞のような雰囲気に圧倒されます。
確かに川にこのようなものを造って影響がない訳がありませんよね。

今からこれを通ろうっていうんですから。

多分、どこかからか監視されているような恐怖感を感じつつ。

縄ばしごのようなものがぶら下がっており、そのロープを引っ張ると管理室へ連絡がいきます。

マイクを通して

「何艇ですか?」

「3艇です」

「5分ほどお待ちください」

って指示を受けて待ちます。

「閘門の信号が青になったらお進み下さい」ってことで信号が青になるのを確認して進みます。巨大な門が開いたのでもしかしたら大型の波が来ないかと不安でしたが特に何もありませんでした。

船頭平閘門はこじんまりしていましたが、こちらは閘門は全くの別物。

開く門の大きくて迫力のあること、、、、、ちょっと怖いぐらい。

そして、真ん中のスペースで待ちますが、揖斐川の方が水位が低いので、水が流れ込んでくるので左右にある浮きとロープをしっかり握るように指示があります。

見る限り1m程度の水位があるのでこの広いスペースに大量の水が流れ込むのでかなり緊張感を感じつつ。

必要以上にしっかり待機。。。

めちゃくちゃ迫力ある~。

見る見る間に水が流れ込んできて、こちらは本当に水位が上がっていく感覚をダイレクトに感じとることが出来ました。

水位が揃うとなんともなかったような穏やかな水面になります。

めちゃくちゃ面白くってワクワクしましたが、これほどの規模の施設をたった3人のシーカヤッカーの為に稼動していただいて本当に良いのかな?

申し訳なくも感じてしまいましたが、ありがとうございました。

ここから長良川を上がっていきますが、特には見所はなくってひたすら漕ぎ続ける。

見える鉄塔を目指してラストスパート!!

そんなこんなで無事出艇地点へ到着しました。
ただし、船頭平河川公園の駐車場が閉まるのが16:30ってことで、急いで片づけしてギリギリ間に合うことが出来ました。

少し慌しく撤収しましたが、総行程28.68kとがっつり漕ぐことができたので大満足です。

結局晴れ間もなくって天気予報は何やったのか?

 

 

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